2023年10月21日(土)に梅屋自治会館にて、2050年CO2ゼロどこでもトーク「サステナブルファッション、古着の回収と循環の仕組み」を開催しました。
梅屋学区ではこれまでもエコ学習会を積極的に開催されていました。
活動を引き継いでいくため、何か地域ぐるみのエコ活動ができないかと考えられておられたところ、どこでもトークを見つけて応募くださいました。
地域でフリーマーケットも開催したことがある梅屋学区。今回は「衣服」をテーマに学んでもらおうと、古着や「SPINNS」などを運営している株式会社ヒューマンフォーラムから講師をお招きました。
▼どこでもトークの紹介と京都市の気候変動の影響
最初にどこでもトークについて、そして京都市の地球温暖化の状況や地球温暖化対策に関する情報をお伝えしました。
続いて、ヒューマンフォーラムの岩崎社長にバトンタッチ。
▼サステナブルファッションとは?
まずはファッション業界と環境問題を考えるために、環境省が公開している「これからのファッションをサステナブルへ」という動画を見せてもらいました。
>>>動画はこちらからご覧ください。(Youtubeにリンクします。)
>>>環境省のHP「SUSTANABLE FASSION これからのファッションを持続可能に」
私たちがリサイクルや寄付だと思って提供した服が実際は発展途上国へ送られてごみになっている。そんなニュースの紹介もありました。
ヒューマンフォーラムでは生産者や販売者に求められる責任を果たすためには、何ができるだろうかと考えられ、「国内の古着を国内で循環させよう!」とチャレンジされています。
▼手放し方に選択肢を。【RELEASE⇔CATCH】
こちらが現在実施されているプロジェクト。さまざまな企業と連携し、古着を回収そして再び消費者の元へと循環するサイクルを目指し活動中です。
>>>「RELEASE⇔CATCH」のHPはこちらから
現在、京都信用金庫さんの各支店と京都市立高校に回収ボックスが設置されています。回収された衣服は仕分けられ、循環フェスというイベントにて無料配布をしたり、「SPINNS」で販売されています。
この日はお母さんと一緒に小学2年生の女の子が1人参加してくれていました。お話の内容をメモしながら一生懸命学んでくれていました。
▼回収された衣服の仕分け体験
講演後は回収された衣服の仕分けを体験しました。
3グループに分かれて、まずはどんな衣類があるか見てもらい、販売可能かどうかをみなさんの目でチェックしてもらいました。
「かわいい~!」
「これは絶対高く売れる!」
「これは無理やな~」
とお喋りしながら和気あいあいと盛り上がりました。
中には「これ欲しい!」と自分に合うかどうか確認されている姿もありました。お気に入りの1枚とぱしゃり!
そんな中、「判断が難しい!」や「ほんまにこれ洗濯してるんやろうか?」という声も。
実際に回収された全ての衣服は人の目で確認されています。その大変さを実感していただけたのではないでしょうか。
▼仕分ける種類はどれくらい?
今は月に1.5トンの衣服が集まり、それらを性別やアイテムの類別に、なんと21カテゴリーに分類されるそう。
仕分けを担当している笹木さんにお話しを聞くと、「もう着れない」状態のものもあるようですが、無人の回収ボックスに入れられる場合に比べて、イベントなど対面での回収する場合はそういったものが少ないそう。
私たちも「回収ボックス」の目的や役割をしっかり考えたいですね。
▼意見交換
仕分け体験後は参加者の衣服に関する意見交換や、今回の講演や体験での感想を共有しました。
「自分のものは捨てられないし分けられないけど、人のものなら思い切れる!」
「再利用目的かごみ感覚か、ボックスが設置されている目的の記載が必要」
「ファストファッションは捨てる未来が見えてて買っている」
などなどたくさんの意見が発表されました。
▼まとめ
終わりには「地域で循環フェスを開催したい!」と盛り上がっていました。
梅屋学区内で地域の循環の輪が広がって、少しずつでも地域内で「モノ」が循環する社会が作られるとよいなと思います!
アンケートでは
・この活動を知れてよかったです。他の人にも言いたいと思いました。
・服をごみ感覚にするのをやめて欲しいと思います。学区で実践してみたい。
・衣服のリユースやリサイクルについてどのようなものか全く知らなかったが知ることができた。
と、普段はあまり考えないようなファッション業界と環境問題について知っていただくきっかけになりました。
また、衣服だけでなく日常生活で使っている「モノ」について考え直すきっかけになったと思います。
自分が必要ないものでも他の誰かが必要としているかもしれません。まずは身近な「もったいない!」を減らしてみましょう!
※この事業は、令和5年度「エコ学区」ステップアップ事業に係る学習会等支援業務(2050年CO2ゼロどこでもトーク)として、(公財)京都市環境保全活動推進協会が実施しました。