2023年3月23日(木)に、さらさ西陣にて「【2050年CO2ゼロ どこでもトーク】
ゼロウェイストスーパーマーケット ごみの出ない買い物を実現!」を開催しました。
今回どこでもトークに応募いただいたのは、「人と自然、人と人がつながる」を
コンセプトに活動されている京都のコミュニティKita Living Lab。
「これからの未来をつくる子ども達に豊かな地球を残したい。」
と「自然・食・心の持ち方」をテーマに学んで体験できる場を作られています。
「ごみ問題やプラスチック問題に興味があり、身近な地域の方達へ
地球を思いやる暮らしの提案をしていきたい。」ということで、
ゼロウェイストスーパーマーケット斗々屋の梅田温子氏を講師に迎えました。
会場となったさらさ西陣は、築80年の銭湯旧藤の森温泉をリノベーションし、
2000年にカフェとしてオープンされました。
2階は雰囲気溢れる集いの場となっており、今回参加いただた10名の方がぴったり入れる空間でした!
▼さらさ西陣2階スペース(事前打合せの際撮影したもの)
そんな雰囲気溢れる会場で始まった「2050年CO2ゼロ どこでもトーク」。
はじめにエコ学区サポートセンターから事業の趣旨説明をさせていただきました。
また、今回のテーマになる「ごみ」と私達の暮らしについて、
エコ漫画家のハイムーン先生の絵を用いながら「ごみはいつからごみになるのか。」と
参加者のみなさんに問いかけてみました。
▼ハイムーン工房より「元栓を閉めた方が早道じゃないのか?」
サポートセンターからの話が終わると、いよいよ梅田さんのお話がスタート!
参加者の中には、前日に斗々屋さんに訪問されていたご夫婦がおられ、
「昨日来てくれてましたよね!」と声を掛けられ、参加者との距離も近く
みなさんと対話するような形で、お話を進めてもらいました。
それぞれ自分達の取組についての相談、活動対する想いを発表があり、
それに対して梅田さんの考えやアドバイスをお話いただきました。
もちろん斗々屋の量り売りのシステムや、梅田さんの想いもたくさんお話いただき、中身が「ぎゅっ」と詰まった講演会になりました。
▼講演会の様子
とても印象深かったのは、地域のお花屋さんからのご質問。
「長年花屋を営んでいるが、お花の包装にはどうしてもプラごみが出てしまう。
何十年もそのようにしているから新しいアイディアも出てこないけど、
本当にこのままでいいのか悩んでいます。」
そんなお悩みに対して梅田さんからは、
「プラスチックをいきなり減らして、0か100にしてしまうのではなく、
まずはできるところからやることが大事。
今ある形に捕らわれずに、お客さんにも現状をお話して、
プラスチックを使わない包装、例えば和紙や布を使った包装を
提案していけると、よい方向に向いていくのでは。」
と、アドバイスがありました。
今ある形がすぐに馴染んで、当たり前になってしまいがちですが、
もっとよくなるのはどうしたらいいのか、消費者の私達からも、
お店側に対して提案するのもいいかもしれないなと思います。
講演後のアンケートでは、
・梅田さんのお話しを直接聞くことができ、想いや課題も含め、自身で感じることができました。
・とても興味深い話を聞けて、これから自分自身の中でも役立たせたいと思いました。
・今までエコバッグを持参する程度しか環境に対する取り組みをしてこなかったのですが、
今後、プラスチックを減らすなど様々なことに挑戦していきたいと感じました。
と、今後みなさんの生活に変化がありそうな感想をいただきました。
今回の講演がきっかけで、斗々屋さんが目指す
「地球一個分の暮らしが可能になるライフタイル」
が更に広まっていくと嬉しいです。
※この事業は、令和4年度「エコ学区」ステップアップ事業に係る学習会等支援業務(2050年CO2ゼロどこでもトーク)として、(公財)京都市環境保全活動推進協会が実施しました