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ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷~漆を塗ってマイ箸づくり できたマイ箸をふろしきで包もう~」2023.10.7

 

2023年10月7日(土)にパタゴニア京都にて、2050年CO2ゼロどこでもトーク「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷~漆を塗ってマイ箸づくり できたマイ箸をふろしきで包もう~」を開催しました。

「日本の伝統はサステナブル」をテーマに「漆×風呂敷」のコラボ講座として、堤淺吉漆店の堤卓也さんに講師を務めていただきました。

日本の伝統文化と環境問題について考え、「伝統産業製品がもっと身近なものになれば」という想いを込めて今回の開催に至りました。

主催となる一般社団法人ふろしき研究会は京都をベースに各地で風呂敷の包み方講座等を開催し、ふろしき文化の継承、また、ふろしきを環境保全に活かそうと活動されています。

会員は世界中に広まっており、今回のイベントには、京都市以外にも関東や四国から参加いただきました。

▼会場の様子

会場には風呂敷や漆製品を展示し、華やかな雰囲気になりました。

ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」
ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」

またふろしき振興会さんのご協力の下、下記企業のご厚意で参加者のみなさんへ小風呂敷のプレゼントがありました。

■三陽商事株式会社

■丸和商業株式会社

■三和株式会社

■山田繊維株式会社

参加者のみなさんは、どれにしようかと迷いながらも自分にピッタリな1枚を選んで喜ばれていました!

ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」

▼「漆」について

始めに漆の木はどんな木なのか、どのように育つのか、また漆の採取から精製方法まで、実際の道具や写真を用いて紹介いただきました。

ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」

「漆という素材は木を傷つけて樹液を採取し作られます。一気にたくさん採取しようとして、一度に多く傷をつけてしまうと、木はすぐに死んでしまう。そうならないように、職人の方々は漆の木の1本1本の特性を考えて、木と向き合いながら、仕事をしている」と教えてもらいました。

ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」

時代と共に変化してきた漆の文化や、これまでの堤さんの活動についてもお話いただきました。漆文化を次世代に繋いでいこうと、例えば「漆×サーフボード」の組み合わせを実現され、そのストーリーが映画にもなりました。

また、現在京都市京北で「工藝の森」として自然環境やそれらを活用する工藝の職人を繋いで、モノ作りやその背景を学ぶ場を作られています。

>>>映画予告「OCEANTREE」※YouTubeへリンクします

>>>工藝の森HPはこちらから

ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」

▼漆を塗ってマイ箸づくり(拭き漆体験)

講演のあとは拭き漆体験です。拭き漆とは、漆を布にとって塗っていくもの。

今回は堤さんに準備いただいたお箸の木地で漆のマイ箸を作りました。

器に出された生(き)うるしが空気に触れて、色味が変化していく様子や漆を塗り重ねた部分の色の出方等、漆の色の変化や深みを楽しみながら、こだわりのお箸を作ることが出来ました!

ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」
ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」
ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」

▼できたマイ箸をふろしきで包もう(風呂敷包みのワークショップ)

後半はふろしき研究会さんにバトンタッチ!出来上がったお箸をふろしきで包むワークショップを行いました。

ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」
ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」

今回は3パターンの包み方のレクチャー!

ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」

包み方の資料を配布いただきましたが、少し難しい所もあり苦戦・・・!しかし、ふろしき研究会メンバーのみなさんが参加者をサポートいただき、無事に3パターンの包み方を習得しました!

ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」
ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」

▼ふろしきの使い道はたくさん!

ふろしきはマイバッグの代わりにも大変身!普段使いにも便利な活用方法を紹介してくださいました。

ふろしきの大きさや包み方を変えるだけで、1枚の布がさまざまな形に変化していく様子が楽しく、その魅力を改めて感じました。

ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」

▼パタゴニア京都の想い

最後は会場を貸してくださったパタゴニアさんからご挨拶をいただきました。

会社としてのミッション、環境に対する想いやこの会場で出会った人との繋がりを大切にとメッセージをいただきました。

ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」
ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」
ふろしき研究会×堤淺吉漆店「日本の伝統はサステナブル 漆と風呂敷」

▷パタゴニアHPはこちらから

講演会後のアンケートでは

日々の暮らしの中で、大切な事を想い出すことが出来ました。環境問題は私達とは切っても切れない物です。又、伝統工芸もこれからも未来に伝えてゆかなければならない大切な事です。心掛けながら生活する気持ちがより高まりました。

・漆も風呂敷も両方興味があったので、コラボイベントがとてもよかったです。

・うるしを初めて使いました。いい経験でした。カフェオレ色の生うるしが濃くなっていくのが面白かったです。ふろしきの包み方もやってみたら、かわいくて使えそうだと思いました。

と、とても満足いただけたようでした!


  • 日時:2023年10月7日(土)13:30-15:30
  • 場所:パタゴニア京都 3階 イベントスぺ―ス
  • 主催:一般社団法人ふろしき研究科
  • 講師:堤 卓也 氏(株式会社堤淺吉漆店)
  • 参加者数:24名

※この事業は、令和5年度「エコ学区」ステップアップ事業に係る学習会等支援業務(2050年CO2ゼロどこでもトーク)として、(公財)京都市環境保全活動推進協会が実施しました。