• ホーム  > 
  • 北区 >
  • エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」2024.2.10

 
エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

2024年2月10日(土)に紫竹小学校(京都市北区)にて、紫竹学区の冬のお祭り「紫竹ecoフェスタ」が開催されました。


紫竹学区は、エコ学区のモデル学区として、地域ぐるみのエコ活動を長年続けています。今年度、エコ学区活動をスタートして10年目を迎えました。


エコ学区活動を10年間継続した秘訣は?

紫竹ecoフェスタに長年携わってこられた堺会長(紫竹保健協議会)に、継続できた秘訣を尋ねると、「やっぱり熱意やね」とにっこり。


2013年、エコ学区のトップバッターとして取り組むことになり、「環境のこと、皆気をつけていかなあかんな」とecoフェスタを開始。以来恒例行事となっています。


「なぜ冬のお祭りなったのですか?」とお尋ねすると、「寒い日に家にいると、皆さん暖房を使う。出かけることは健康にもいいでしょう」と堺会長。あえて冬に出かけて、地域のみんなが一緒に過ごすことで、家庭の省エネを推進する・・・なるほどです!


また、この時期にはイベントが何もないので、「夏まつりに対して冬まつりにしよう」という考えもあり、2月の開催になったのだそうです。

実施体制は紫竹自治連合会が主体となり、各町内会、各種団体、PTA、学校が協力。自治連合会の中には「SPAT」という若手チームがあり、そのメンバーの活躍も大きいと伺いました。 地域の皆さんによる自主的な試みが基本ということで、とにかく皆さん楽しそう!


地域でモノが循環する「フリーフリーマーケット」

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

ecoフェスタの初回から続いているのが、古着を地域で回収し再活用を進める「フリーフリーマーケット」です。


スタート当初は(有)ひのでやエコライフ研究所とともに企画し、集まった古着でファッションショーをしたり、古着の重さを量ってどれだけ省エネになったか数値化したり、工夫を重ねてきました。

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

10年経った今でも、フリーフリーマーケットはecoフェスタの人気企画。今年もオープンを待つ人たちの行列ができていました。


以前はフリーフリーマーケットでも、もらい手のない古着の行き先が課題となっていましたが、今はecoフェスタにも出展されている北エコまちステーションで、古着として引き受けていただいています。


仕分けと当日のブース運営では、PTAの皆さんが大活躍。参加者からは「子ども服が欲しいと思ってきましたが、自分用にもよい服を見つけました!」と喜びの声も。廃棄衣類が減り、地域の中でモノが循環することで輸送エネルギーを削減できる素晴らしい取組です。


紫竹学区が目指す「明るく楽しい住みよい町づくり」

紫竹自治連合会が目指すのは「明るく楽しい住みよい町づくり」。フリーフリーマーケット以外にも、地域の人々が協力し合って楽しいイベントがたくさん行われていました。


開会式では、紫竹小学校4年生のエコ標語優秀作品の発表と表彰がありました。

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

素晴らしい作品の中から選ばれたのはこちら。

「CO2 みんなで出さない こころがけ」

「ごみ減らそう 言うだけなんて もったいない」

「森つくろう 自然守るの 君次第」

「ドライブよりも ハイキング CO2を減らそうよ」

ステージは、子どもたちや地域の中学校の吹奏楽部、ジャズバンドの演奏など、地域の皆さんの発表の場になっていました。

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

自治連合会、自治連若手チーム「SPAT」、保健協議会、女性会、少年補導委員会、体育振興会など、地域の各種団体による模擬店や子どもたちが楽しめるブースも。

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

紫竹キッズボランティアのブースでは大学生が協力。

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

子どもたちが積極的にブースのお手伝いをして、フェスタ内で使える100円券をもらえる仕組みで、地域の子どもたちの活躍の場にもなってました。

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」



エコブースもにぎわいました!

京都市北エコまちステーション「おさがり移動図書館」は、エコまちステーションに集まった絵本を誰かに読んでもらう、おさがりの循環の輪をお手伝いする事業。

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

皆さん本を手に取り、気に入った本を会場で読んだり、もらって帰ったりしています。本を捨てず地域で循環させるという取組に、「本ももらえて、エコ活動にもなってうれしい」という声もありました。


近くにある大宮交通公園(指定管理者:大和リース(株))からもエコブースが出展。同公園内に店舗を構える自転車店Kon’s Green Parkの企画で、子どもたちが自転車の廃スポークを使ったブレスレットづくりを体験していました。

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

「自転車はエコな乗り物ですが、乗り終わった後の廃棄の問題があります。海外ではタイヤやチューブを回収し溶かして再利用される例がありますが、日本ではまだ部品の再利用が進んでいません」と教えてくださったのは店長の山本さん。

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

このワークショップは「子どもたちが自転車の廃材について考えるきっかけになるように」と考案されたそうです。お店にも、不要になった自転車の部品を利活用した工夫がたくさんあるとか。

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

ブレスレットづくりを体験したお子さんは「自転車のスポークが違うものになってすごい!」と驚いた様子。一緒につくったお母さんは「おしゃれですね」と喜ばれていました。京エコロジーセンターからは、毎年恒例の自転車発電体験ブースを出展。

エコをテーマに地域がつながる「紫竹ecoフェスタ」

「去年もやった」というリピーターの子どもたちもおり、自分がつくった電気で電車やぬいぐるみを動かして楽しんでいました。一緒に自転車を漕いだお母さんからは、「発電の大変さを体験できました!」という感想も。また子どもたちは、太陽光発電などの自然エネルギーについても学んでいました。


紫竹学区の皆さんがまちづくりに取り組むベースがあったからこそ、紫竹ecoフェスタが開催され、さらにこのイベントが、地域内の新たな関係を生み出しているように思います。


「紫竹ってあったかいなと思いました」という参加者の声に、エコをテーマに地域の方々がつながっていることを感じる一日でした。



  • 日時:2023年2月10日(土)10:00-14:00
  • 場所:京都市立紫竹小学校
  • 主催:紫竹自治連合会
  • 参加人数:約300名

※本イベントは「京都市認定エコイベント(エコレベル3)」に登録されています。