2023年7月12日(水)に「【2050年CO2ゼロ どこでもトーク】生ごみから美味しい野菜をつくるコンポスト」を開催しました。
参加者の京都市保育士メンバーの方々は、
日々保育所の調理室から出される生ごみを菜園活動に活かし、
子ども達へ「ごみを減らす工夫や、いろんな命が繋がっている事を伝えたい」と、
どこでもトークに応募してくださいました。
そこで、講師に選ばれたのはごみカフェKYOTO事業を運営する、
株式会社夢びと代表取締役社長の中田俊氏。
2021年からごみカフェKYOTO事業を開始され、LFCコンポストを活用した、
「ひとりひとりが持続可能な街づくりに関わる社会の創出」を目指されています。
今回のどこでもトークでは、中田さんがLFCコンポストと出逢ったきっかけから
これまでの取組、LFCコンポストの活用方法等のお話をしていただきました。
▼始めに京都市保育士メンバーの代表よりご挨拶
▼エコ学区サポートセンターより「どこでもトーク」の趣旨説明と地球温暖化について
どこでもトークは2050年CO2排出量正味ゼロに向けて、
脱炭素ライフスタイルへの転換に繋がるような取組を学ぶプログラムとして
令和4年度より開始しました。
今回は「コンポスト」を題材に、家庭から出ている燃えるごみの約4割が生ごみであること、
そしてこの量を減らす事で、エネルギー消費量の削減(CO2削減)に繋がることをお話しました。
▼学習会の様子
みなさんに「コンポスト」って知っていますか?と確認!
「知っている!」「やったことある!」という方もチラホラと。
まずは中田さんがコンポストを知ったきっかけからお話いただきました。
中田さんがLFCコンポストに出逢ったのは、コロナ禍で閉店となる飲食店事業を、
高校生と大学生と一緒に共同経営としてスタートした頃のこと。
未だどんな料理を提供するか、どんな飲食店にしようか、何も決まっていない状態で、
共同経営者のひとりが「生ごみを出さないようにしたい!」と声を挙げたことがきっかけでした。
現在ではLFCコンポストを活用したコミュニティづくりへと発展し、
コンポスト活動に協力する企業が現れたり、街中での堆肥回収会を実施され、
回収した堆肥を京都の藍農家支援に活用する等の資源循環の輪が広がっています。
▼実際のLFCコンポストの様子
ご持参いただいたのは、ごみカフェKYOTOの事務所で使用されているLFCコンポスト!
講演会の前日はイベントの開催があったようで、食べ残し等の生ごみを投入したとのこと。
すっかり生ごみは見えなくなっていました。
みなさんに実際のコンポストを見ていただいたことで、「コンポストとはどんなものか」と理解いただき、活用方法についてたくさんの質問がありました。
「どれくらいの生ごみを入れられるのか」という質問が出た際には、
中田さんから「みなさんは普段どれくらいの生ごみを出しているか把握していますか」と問いかけが!
「普段自分達がどれくらいの生ごみを出しているか」と改めて考えるきっかけになったようです。
また、コンポストといっても様々な種類がありますが、LFCコンポストがバック型であることに
「こんなにおしゃれなコンポストがあるなんてびっくりした!」と、驚いている方もおられました。
これまでに実際にコンポストに挑戦したことがあるという方は1名だけだったのですが、
学習会後には「やってみたい!」とたくさんの方が興味を持ってくださり、
これからの循環の輪の広がりに期待大です!
学習会後のアンケートでは
・環境について考える機会になりよかった。
・生ごみの量を考えるきっかけになった。
・コンポストのイメージが変わった。
・匂いが少ないのが良いと思った。
との声をいただきました。今回の学習会が、毎日の「食」から「環境」について考え、
自分自身ができる脱炭素アクションについて考えるきっかけになっているといいなと思います。
※この事業は、令和5年度「エコ学区」ステップアップ事業に係る学習会等支援業務(2050年CO2ゼロどこでもトーク)として、(公財)京都市環境保全活動推進協会が実施しました。