2024年12月18日(水)にフリースクールわく星学校(左京区)にて、2050年CO2ゼロどこでもトークを実施。
小1から中3までの生徒と保護者たちが、株式会社堤淺吉漆店の堤卓也さんからお話を伺いました。
最初にエコ学区サポートセンターから、地球温暖化の現状、京都市の目標「2050年までにCO2排出量実質ゼロ」について説明。
続いて、堤さんのお話です。
堤さんは、京都市下京区で115年続く漆問屋の4代目。
化学塗料の普及により、漆の需要と供給は急速に減ってきています。
漆は自然の樹液を精製してつくられ、最終的には自然に還る「持続可能」な素材。
堤さんはその価値を広く知ってもらうため、サーフボードやスケートボードなどを塗装する試みや、京北でウルシを栽培しモノづくりを行う工房の運営を行ってきました。
「漆は縄文時代から使われているが、自生できないため、人が栽培することで残してきた」
「樹液は少量しか採れず、また木を15年育ても、1回樹液を採取したら伐採してしまう」
といった堤さんのお話に、参加者たちは興味深く耳を傾けていました。
わく星学校は自然に囲まれた環境にあるので、子どもたちは堤さんのお話を身近に感じた様子。
発言や質問も積極的で「ウルシの木を育てたい」「ウルシの樹液を取る人になりたい」など声も。
堤さんの「たくさんの人とのつながりの中で、地球のことを考えるようになった」「この循環のサイクルを子どもたちに受け継ぐため、京北でウルシの木を育てている」というお話には、先生や保護者たちが共感。
学習会の時間が終わっても、多くの参加者が講師を囲んで話し込んでいました。
※この事業は、令和6年度「エコ学区」ステップアップ事業に係る学習会等支援業務(2050年CO2ゼロどこでもトーク)として、(公財)京都市環境保全活動推進協会が実施しました。