2025年1月19日(日)パタゴニア京都イベントルームにて、2050年CO2ゼロどこでもトークを実施。
主催団体であるNPO法人グラス・ルーツは、英国ウェールズで実際に施行されている「未来世代法」を、日本でも制定したいと活動されています。
この日は「科学者の描く未来予想図~私たちと地球の未来は、私たちの手で変えていくことができる~」と題して、京都大学フィールド科学教育研究センター准教授・伊勢武史先生の講演とワークショップを開催しました。
最初にエコ学区サポートセンターから、地球温暖化の現状、京都市の目標「2050年までにCO2排出量実質ゼロ」について説明。
続いて、伊勢先生の講演です。
「炭素循環」から生態系を見ると、自然界で成り立っていたカーボンニュートラル(炭素の排出量と吸収量が均衡していること)が、人間活動によって崩れていった様子がよくわかります。
冒頭に主催者と講師から「いつでも質問してください」と声かけがあったので、講演の最中にも次々と質問の手が挙がります。
「生ごみを燃やす場合とコンポストで処理する場合は、どれだけCO2排出量は違うの?」「地球温暖化の原因はCO2ではないという人に、どう話をしたらいいの?」といった質問にも、科学的な視点から解説をいただけました。
後半のワークショップのテーマは「持続可能な未来をデザインしてみよう」。
「自分も相手も社会もうれしい、経済的に成り立つ、持続可能なアイデアを!」について、小・中学生も参加して、グループごとに話し合い!
ワークショップは自由参加! 会場の後方には、のびのびと積み木遊びをする子どもたちの姿も。
各グループからの発表では、
などのアイデアが出ました。
中でも、特に大人たちを驚かせたのは、小学生から出た「何もしないことも大切」という意見。「ごみ分別を促進しようというアイデアが、逆にごみを増やすこともあるのでは」というコメントに、新しい視点を与えられました。
今回、とてもリラックスできる素敵なスペースを貸してくださった「パタゴニア京都」は、2020年より、電力を再生可能エネルギーに切り替えています。
主催団体グラス・ルーツが目指す「未来世代法」の理念にぴったりな会場で、さまざまな立場と世代の方々と、有意義な時間を共有することができました。
>>> グラス・ルーツ(未来世代のためのWell-being法日本版プロジェクト)のFacebookページにも、レポートを掲載いただきました!
https://www.facebook.com/futuregenerations.jp/posts/pfbid02MFCWk4sseKnmH9ogGAPCXtAptjXJYW7Dg5cNZf3SXrghDxrMdkPaYN8SKZqHpPeWl?locale=ja_JP
※この事業は、令和6年度「エコ学区」ステップアップ事業に係る学習会等支援業務(2050年CO2ゼロどこでもトーク)として、(公財)京都市環境保全活動推進協会が実施しました。